人権に関する貴重品、一流のアート、当事者による作品など展示品の一部をご紹介します。
世界初の宣言
世界人権宣言草稿 23枚[複製]
COPY of the ORIGINALFIRST DRAFT of the UNIVERSAL DECLARATION of HUMAN RIGHTS
世界人権宣言は、世界で初めて国家や民族の差異を超えて、「人間」という同じ大地の上に定められた人類共通の人権宣言。国連の「初代人権部長」ハンフリー博士が起草した。
このような画期的な人権宣言が定められた背景には、数限りない人命の犠牲がある。もう二度とこのような悲劇を起こしてはならないとの人類の決意が込められている。
“発禁”になった文書
発禁文書(1521)
マルティン・ルター
Martin Luther(ドイツ1483-1546)
ドイツの神学者、マルティン・ルターが信仰のあり方について論じた冊子。
免罪符を売るローマ法王に対して、ルターは真っ向から批判。1521年に破門されるが、その後も屈せず、信仰のあり方を論じ続けた。この冊子は破門された当時、出版された批判文書。
三重苦に屈しない
直筆メモ
ヘレン・ケラー Helen Keller(アメリカ1880-1968)
ブロック体の丁寧な文字で書かれている。
「暗闇と静寂しかないところで、太陽や花や音楽を楽しむことが出来るのは、人間には人智で及ばない感覚があることを証明している」と記されている。
美しいアイヌ刺繍
アイヌ文様刺繍「サスイシリ=永遠、未来」
チカップ美恵子 CHIKAPPU Mieko(1948-2010)
アイヌ民族の女性たちが織りなす刺繍の優しいまなざし、ぬくもり、そして、力強い生命力に魅了され、20代半ばに刺繍を一生の仕事にすることを決意。
各地で刺繍展を開き、アイヌ民族の文化と人権の確立を求めて行動。
日本で活躍するイラン人
イラン紋の飾り皿(日本2004)
テイムア・サブーリ作
飾り皿には、ペルシア書道で、「あらゆるものの所有者は神である」と記されている。
ペルシア書道は7世紀はじめ、イスラム教の誕生とともに、神を讃えるコーランをより美しく書き表す必要性から生まれた。